パトロール効果で不法投棄半減
update 2016/4/25 10:27
函館市内で2015年度、ごみの不法投棄が前年度比377件減の469件確認されたことが分かった。処理担当の見直しにより、街中での軽微なごみが不法投棄の件数に反映されなくなったが、巡回員による専門パトロールなどの効果もあり、市環境部は「件数は確実に減っている」とする。市は一般市民の不法投棄に対する認識をあらためようと、ルール違反のごみ捨て禁止を呼び掛ける看板を新たに作製し、市内各所に設置する予定だ。
発見はパトロールによるものが413件で、通報が56件。住宅街から離れた山間部に投棄されたケースが多く、雪解け後の春や、草木が枯れてごみが見つかりやすくなる秋の発見が目立った。また、街中と山間部とで処理担当の見直しを図り、通報を受けた後、迅速に現場に駆け付けるなど円滑な対応を行えるようになった。
投棄量は120立方メートルで、大型のごみ収集車15台分ほどに上る。前年度からおおよそ半減したが、市清掃事業課は「一度に大量に捨てるケースが減ったためでは」とみる。
内訳は家具などの生活品が前年度比207個減の235個、袋に入った雑ごみが同比768個減の666個、適正処理困難物が同比404個減の585個だった。
適正処理困難物のうち、タイヤが411本と大半を占めた。家電製品ではテレビが最も多く、ブラウン管型が98台、液晶型が11台。次いで冷蔵庫が20台で、電子レンジ17台、洗濯機とパソコンが14台ずつ捨てられていた。
件数、投棄量の大幅な減少がみられ、ごみの処理費用は約60万円と、前年度より40万円ほど圧縮できた。市が実施している不法投棄の対策として、土・日曜日、祝日を含む毎日のパトロールや、人通りの少ない場所などにローテーションで監視カメラを設置している。同課は「ごみを放置し続けると、どんどん捨てられる。パトロールの経路を勘案しながら今後も早期発見に努める」とする。
民有地に捨てられた場合は土地所有者とすぐに連絡を取り、柵や看板の設置など自己防衛に関する助言を行っている。加えて、投棄の多発箇所に設置する看板は内容を変えて作製。自動車のヘッドライトで文字が反射し「ごみを捨てないで!軽い気持ちで捨てても犯罪行為です!」の文言と罰則を明記した。これまでは「不法投棄禁止」などの文言だったが「不法投棄は産業廃棄物を大量に捨て去ることだけ、というイメージを持つ人がいるかもしれない」とし「ルールに従わずに捨てることが不法投棄だと意識してもらうためにも、看板を活用するなど、抑止力を強めていきたい」(同課)としている。
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