はしご酒、音色にほろ酔い 西部地区で「バル街」

update 2016/4/23 10:32


 スペインの伝統的な飲食文化「バル」を函館市内の西部地区で展開する「函館西部地区バル街」(実行委主催)が22日、同地区で開かれた。友人や同僚のグループ客らが参加飲食店を巡り、料理や酒を楽しんだ。

 飲食店で特別に用意したピンチョス(つまみ)と酒をはしごする食のイベントで、今回で25回目。市内や青森、弘前市などから74団体が出店した。

 金森ホールでは、北海道新幹線開業を記念した「津軽海峡圏交流ライブ」と称したイベントが催され、青森県内のシェフグループや木古内町のレストラン「どうなんデス」など5店が出店。ビッグバンドの演奏や青森県のご当地アイドルグループのライブが繰り広げられた。

 オープニングセレモニーでは実行委の深谷宏治代表が「新幹線開業を機に、函館発祥のバル街のスピリッツが全国に広がってほしい」とあいさつした。

 道南・青森県の女性でつくるまちおこしグループ「津軽海峡マグロ女子会」として初めて出店した五所川原市津軽鉄道のコミュニティーカフェ「でる・そーれ」は、「青森シャモロックととまとシチュー」などを提供。理事の辻悦子さん(52)は「津軽とは違った華やかさを感じます。自分も楽しみたい」と笑顔。

 同じく初出店した江差町の皐月蔵チャミセ代表の室谷元男さん(62)は「江差町のPRにつなげていきたい」と話した。

 アクロス十字街では、生ハムやワインなどの振る舞いサービスが行われ、長い行列ができる盛況ぶり。会社の同僚2人とともに初参加した後藤拓也さん(27)は「いろいろな店のおいしい料理を食べることができて楽しい」と満喫していた。

提供 - 函館新聞社

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