青函航路 トラック減少
update 2016/4/20 10:25
道運輸局函館運輸支局は、2015年度の青函航路フェリー3社の輸送実績をまとめた。トラックは前年度比4%減の24万3977台で、07年度以降最低の水準にとどまった。旅客は微増の55万8425人で、各社は3月の北海道新幹線開業を好機ととらえ、運賃の安さを売りに営業を強化し、需要増を狙う考えだ。
調査対象は津軽海峡フェリー、青函フェリーを共同運航する共栄運輸と北日本海運の3社。
トラックは2年連続の減少。荷動きが鈍いことに加え、ドライバーの長時間勤務に対する罰則が14年に強化されたことが要因で、同支局は「青函のような短距離航路を控え、苫小牧発着の長距離フェリーに輸送ルートを変更する傾向がある」と分析する。
車両はこのほか、乗用車が同12%増の11万52台、バスが同11%増の733台だった。
旅客は2年ぶりの増加。北海道新幹線開業に伴う設備切り替え工事で、JRの津軽海峡線が数日間運休となり、振り替え輸送などで需要が伸びた。内訳は、自動車を利用しない一般旅客が同2%減の11万1445人、航走旅客が同1%増の44万6980人。
本年度の見通しについて、津軽海峡フェリー青森営業所の担当者は「新幹線開業で鉄道運賃が値上がりになった。青函圏の旅行需要が増える中、安さを選択してフェリーを利用する客も増える」とみる。新函館北斗―新青森間の新幹線料金が最安値で4350円なのに対し、フェリーは2000円前後から乗船可能で、学生などには魅力的な料金だ。
共栄運輸の桜井耕志営業部長は「新幹線とフェリーを組み合わせた旅行商品も続々と企画されている。効果的なPR方法を考え、新幹線との相乗効果を狙いたい」としている。
その他の新着ニュース
- 2017年の初日の出はどこで迎える?...2016/12/31
- 年末年始に懐かしい遊びを 百人一首やかるたなど並ぶ...2016/12/31
- 道南の重大ニュース2016・下半期...2016/12/31
- 桧山この1年...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)文化...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)経済...2016/12/30
- 道南スポーツこの1年(上)...2016/12/30
- 市電に繭玉、縁起物/31日から特別ダイヤ...2016/12/29
- 北斗自慢のグルメ集合 29日まで新駅でイベント...2016/12/29
- パフィー紅白初出場、巨大コロッケCMで縁の厚沢部から声援...2016/12/28
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。