空き家対策で計画策定 改修や解体に補助
update 2016/4/15 10:31
函館市は、空き家対策特別措置法に基づく「市空家等対策計画」(計画期間1016〜20年度)を策定した。空き家が多い西部地区と中央部地区を重点対象地区に設定。修繕で利用可能な物件の活用促進や、危険な空き家(特定空家)の解消につなげる補助制度を創設するなど総合的な対策を進め、生活環境の確保に努める。
市は空き家対策として、14年1月に独自条例を施行し、昨年の同法施行後には条例内容を見直した。これまでに空き家のデータベース化などを進めている。市住宅課によると、同法の施行で可能となった固定資産税情報を活用し、これまで不明だった関係者が判明するケースもあった。
また、関係者特定後は、現地の写真などと合わせて改善を図るよう文書を送付。同課は「市に連絡が来るのは半数程度だが、連絡が来なかった場所の空き家が改善された事例もある」とする。
新たな計画の策定に合わせて、空き家の利活用を進める制度として、空き家に入居を希望する子育て世帯(中学生以下の児童がいる世帯)に改修費用の20%以内、100万円を上限に補助する。屋根や外壁改修を想定し、バリアフリー化などを進める既存の住宅リフォーム補助金との併用も可能で、本年度は5件程度の活用を見込む。
さらに解体工事費の50%以内、30万円を上限とした補助制度も創設。20件の利用を見込み、600万円を予算化した。ともに重点地区内が対象で、5月上旬に受け付けを開始する。
さらに、跡地の活用促進向けて「地域共有の公共空間としての活用可能性の検討」「土地活用を促進するため、建設誘導する仕組みの検討」とする今後の課題も計画に盛り込んだ。
同課は「周囲に危険な空き家がある場合は相談をいただきたい。ただ、空き家も個人の財産で、本来は所有者による適正管理が必要。当事者意識の醸成も図り、発生の抑制につなげたい」としている。
その他の新着ニュース
- 2017年の初日の出はどこで迎える?...2016/12/31
- 年末年始に懐かしい遊びを 百人一首やかるたなど並ぶ...2016/12/31
- 道南の重大ニュース2016・下半期...2016/12/31
- 桧山この1年...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)文化...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)経済...2016/12/30
- 道南スポーツこの1年(上)...2016/12/30
- 市電に繭玉、縁起物/31日から特別ダイヤ...2016/12/29
- 北斗自慢のグルメ集合 29日まで新駅でイベント...2016/12/29
- パフィー紅白初出場、巨大コロッケCMで縁の厚沢部から声援...2016/12/28
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。