団体の垣根越え新組織

update 2016/4/2 10:28


 函館を中心とした道南にある、はり・きゅう・マッサージ業界の関係者が新組織「函館鍼灸マッサージ師連携会」を3日に立ち上げる。地域包括ケアシステムの導入を見据え、業界として地域の医療・介護分野との連携を模索するための新組織で、函館にある3つの団体の垣根を越えた取り組みを進める。発起人代表の益井基さん(54)と臼井登さん(50)は「地域の医療資源の一端を担う団体として、同業者同士の連携、他の業種との交流を深めていきたい」としている。

 函館には、はり師などの国家資格有資格者による業界団体として、北海道鍼灸マッサージ柔整協同組合函館支部(益井支部長)、函館鍼灸マッサージ師会(宍戸尚会長)、函館鍼灸師会(中川晋会長)の3団体があり、団体に属さない有資格者も多い。各団体は、全国、全道規模の上部組織も異なり、これまで同業者でありながら横のつながりや目立った交流はなかった。

 一方、函館市では、地域包括ケアシステムの導入に向けて、昨年、医療・介護連携推進協議会を立ち上げて、医療・介護分野の各団体が議論を開始。地域の医療資源の一つとして、同協議会の参画を目指す中で、業界としての窓口を一本化する必要があると分かり、昨年から連携の在り方を模索してきた。各団体の垣根を越えた連携組織構築は「おそらく全国初」とし、個人の有資格者にも参加を呼び掛けて、設立総会を開くことが決まった。

 益井さんは「横のつながりだけではなく、医療、介護の各団体との連携も深めていきたい。地域の人たちの健康を担う使命を持つわれわれにとって、在宅医療・介護の方向性は得意分野でもある。業界の資質向上に努めていく」としている。

 設立総会後の3日午後1時から、市中央図書館で発足記念講習会を開催。函館おしま病院の福徳雅章院長、函館薬剤師会の熊川雅樹会長、道教育大学保健管理センターの羽賀将衛センター長が講演、講習会の講師を務める。入場無料。希望者は直接会場へ。

提供 - 函館新聞社

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