警察人生最後の日に栄誉

update 2016/4/1 10:18


 刃物を振りかざす男に対し、経験を生かして制圧するなどし、一般市民の安全確保に努めたとして道警函館方面本部(小笠原和美本部長)は3月31日、函館西署十字街交番相談員で元警察官の坂本亮(まこと)さん(62)に、本部長即賞表彰を贈った。坂本さんはこの日で40年間の道警勤務を終え「人のために尽くす仕事ができる警察官になって良かった。道警関係者には、今後も住民からの信頼とまちの安全づくりに向けて業務に励んでほしい」としている。

 30日午前11時前、男が同交番を訪れて1人でいた坂本さんに「この紙を読め」と迫った。果物ナイフをちらつかせたため、坂本さんは「何やってんだ」と大きな声を発し、男がひるんだすきにさすまたで制圧。外の市民に危害が及ばないようにと模範的な対応で間合いを取り、「訓練通りにできた」と電話で通報し、駆け付けた署員とともに男を逮捕した。

 坂本さんは青森県大鰐町出身で帝京大卒業後、1976年に道警入り。函館中央署を皮切りに各地で主に交番・駐在勤務に就き、2014年に函館で定年退職。その後非常勤で交番相談員になっていた。

 小笠原本部長は「警察官を退職しても、身をていする覚悟を持って地域の安全活動に当たる道警交番相談員の皆さんの存在を頼もしく思う」とした。

 坂本さんは「交番などで多くの人と出会えたことがありがたい」とし、伴侶の啓子さん(59)への感謝も忘れず「これからは2人でキャンピングカーで全国を旅したい。この夢を生きがいにしてきた」と笑顔を見せた。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです