江差で新スイーツ、新幹線観光客の呼び水に

update 2016/3/8 10:18


 【江差】北海道新幹線で桧山に訪れる観光客らの呼び水にしようと、老舗菓子店「浅野屋」(本町45)を中心に官民一丸で取り組んできた、新スイーツの完成報告・試食会が7日、江差商工会で行われた。江差をはじめ桧山南部4町の厳選した食材のロールケーキで「100年後の未来を見据えながら探求心を持ち続け、まちの名物菓子に育てたい」と関係者は意気込んでいる。8日から販売される。

 浅野屋は1923(大正12)年の創業で、新商品づくりは3代目の浅野吉雄さん(66)と長男の寿夫さん(37)が3月26日の新幹線開業前に発売し、郷土の盛り上げになればと昨年6月から商工会や桧山振興局、町役場などと協力して試行錯誤を重ねてきた。

 商品名は「由蔵(よしぞう)ロール」。同店創業者の浅野由蔵氏から命名、先人に敬意を払う。主な原料は、桧山産の小麦や厚沢部の地鶏卵、乙部で採れるアカシアのハチミツ。江差出身のフレンチシェフ、藤谷圭介さんも協力し、焦がしたハチミツのほど良い甘苦さなど、郷土の味わい豊かな原料のうま味を最大限に引き出した。

 報告会で浅野さん親子は「関係機関の皆さまの多くの支えで発売にこぎつけることができた」と感謝。桧山振興局や江差信金の女性職員らと試食を楽しんだ。

 振興局職員の白田愛実さん(23)と加藤友里香さん(21)は「ハチミツの風味が良くて、桧山の食材の素晴らしさを感じた。食べ飽きないおいしさで、ぱくぱく食べられる」と笑顔だった。

 1ロール1728円。当面、同店で数量限定で販売する。問い合わせは同店(TEL0139・52・0220)へ。

提供 - 函館新聞社

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