函館競輪の累積赤字 17年度に解消へ
update 2016/3/2 10:18
函館市競輪運営協議会(今井敏博会長)が1日、函館競輪場(金堀町)で開かれた。本年度の自転車競争(競輪)事業特別会計で約2億7000万円の単年度黒字となることと、累積赤字額が2017年度をめどに解消できる見通しとなったことが示された。三上武一競輪事業部長は「3年連続で単年度黒字となる見込み。17年度には累積赤字を解消し、(本来の事業目的である)市の財政への貢献ができるようになる」と述べた。
本年度は「サマーナイトフェスティバル」(GII)など、計55日間開催し、約198億円を売り上げた。開会中の定例市議会に提出した本年度の補正予算案では、歳入、歳出それぞれ6億9518万円を減額し、総額を198億607万円とした。歳出の予備費2億6880万円が本年度決算での黒字分となる見通し。累積赤字額は前年度末の約5億2100万円から、本年度末で約2億5200万円まで圧縮される。
また、16年度からは包括委託事業者の日本トーターが2億円の収入保証制度を導入し、17年3月末には累積赤字額は5200万円にまで減少する見込み。02、03年度の競輪場改築に伴う起債の償還も17年度で大半が終わることから、競輪会計の健全化にめどがついた形となった。
一方、新年度の函館競輪は本年度より6日間少ない49日間の開催で、上期は4月16日〜10月1日の計43日間。函館記念(GIII)は7月23〜26日の4日間、上期に女子選手による「ガールズ競輪」を6日間組んだ。記念競輪で55億円、普通競輪で95億円の計150億円の売り上げを見込む。4月からは試行として他場開催のナイター競輪も取り扱う。新年度予算案はGII開催がないことなどから、前年度当初比で約55億円の減額で、歳入、歳出総額を150億8774万円としている。
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