函館山の懐に、ゆったりと抱かれた町「谷地頭町」
SIDE-A まちのデータ
のどかで、のんびりとした町の魅力は、温泉だけではなかった! 谷地頭町【やちがしらちょう】
市電2系統の終点にあたる谷地頭電停を下り、右手の通りに目をやると函館八幡宮の大きな鳥居が見える。距離にして約400メートル。歩いても15分ほどで八幡宮の134ある石段の前に着く。この通りは表参道と言い、クリーニング店に酒屋、電気店、魚や野菜を扱っている廉売が並んでいる。神宮への参道であり、生活に必要なものがひと通り揃う地元の商店街でもある。町を囲むのは、函館山のうっそうとした緑。山の麓にあたる地形から、起伏がはげしいのが少々難だが、反面、眺めがよい場所が多いとも言える。実際、高台からは、隣町、住吉町を越して、遠くに津軽海峡が見える。体がよく暖まると言われる谷地頭温泉の茶色の湯も、この町の恵みのひとつ。山から香る緑の匂いや鳥の声、海からの風を感じつつ、湯桶を抱えてぶらりと歩くのどかな商店街があることは、町として大きな魅力だと思う。未だ残る懐かしい函館が感じられるのが谷地頭町だ。
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map image by eHAKO Naview |
函館公園の敷地、山側の端から道をはさんだあたりが谷地頭町の〔北〕。〔西〕は、碧血碑(旧幕府軍のお墓)のある函館山標高70mのあたり。住宅もひしめく〔南〕は、裏側に函館山をかまえるそれはもう眺めのいい高台(つまり、急な傾斜があるということ…)で、立待岬方面(【注】立待岬は谷地頭町ではない)にむかったあたり。谷地頭電停のある交差点そばのキングストア裏手の道路までが町の〔東〕にあたる。 |
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市電「谷地頭電停」交差点から、函館八幡宮にむかう通り「表参道」がメインストリート。小売店や廉売など、生活に必要な店がほぼひと通り揃っている。 |
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駅前・大門方面、五稜郭方面へのアクセスは、5分から10分間隔で運行されている市電(「2系統」)の利用がいちばん便利でしょうね。美原地区まではバス利用が可能ですが、マイカーで移動する場合を除いては、途中下車が多いこともあり、けっこう遠いと感じるかも。
┣━五稜郭地区まで
自家用車で15分/市電で30分/バスで30分/徒歩はタイヘン!
┣━美原地区まで
自家用車で30分/バスで40分/徒歩はおよそ不可能。
┣━駅前・大門地区まで
市電で12分/自家用車で10分/バスで15分/徒歩30分。 |
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表参道にある廉売と電停交差点のキングストア(夜21:00まで営業)が地元住人の買い物どころのよう。もちろん、それ以外にも交差点付近から表参道沿いにかけて、パン屋や餅屋、酒屋などの小売店が多い。 |
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