春採りコンブ輸出拡大 台湾へ400` 過去最大規模

update 2015/7/31 10:16


 函館地域産業振興財団(松本栄一理事長)は30日、函館産の春採りコンブ(春先に水揚げしボイル塩蔵したマコンブ)400`が台湾へ輸出されたことを明らかにした。昨年2回の輸出実績がリピート受注を生み、今回は数量が前回より倍増し過去最大。函館産コンブを利用した新しい市場が、海外にできつつある。

 ヤマキ石田水産(的場町)が製造した「御刺身(おさしみ)昆布」で、卸売会社「函館魚市場」を経由し横浜港から船便で台湾へ同日出発。8月上旬に到着予定で、現地の日本食フランチャイズ店が日本食の一部に使う。

 同財団によると、台湾はコンブ消費が堅調で、日本と同規模のコンブ消費市場があるという。しかし、輸入は生産量が多い中国や韓国産が大部分を占め、日本産のシェアは低い。

 御刺身昆布は昨春に150`、昨秋に200`、それぞれ台湾に輸出された実績を持つ。2回とも1個170c入り小袋で「様子見に使っていた」と同財団。今回は1`入り大袋で送っており、使用量が増えてきたことに手応えを感じている。

 同財団は、養殖過程で間引きされるコンブの付加価値を高めようと、春採り≠ニ視点を転換。利用技術やブランド形成に向けて研究を続けており、木下康宣研究主査は「3回目のリピートがあり、安定した市場形成が期待できる状況にある。函館産コンブの利用拡大が進めばうれしい」と話す。市内2社がボイル塩蔵品を製造しており、生鮮利用を新しい食文化につなげる考えだ。

提供 - 函館新聞社

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