おしょろ丸がシップ・オブ・ザ・イヤー漁船・作業船部門賞

update 2015/6/26 10:15


 北大水産学部附属練習船「おしょろ丸」(1998d)が、日本船舶海洋工学会(東京)主催の「シップ・オブ・ザ・イヤー2014」漁船・作業船部門賞を受賞した。昨年7月に竣工(しゅんこう)した5代目で、受賞は初めて。「静かで揺れない洋上キャンパス」の実現が高く評価され、今後の教育・研究活動に一層の弾みが付きそうだ。

 シップ−は国内の新造船に与えられる賞の中で最も権威があり、今年で25回目。技術的、芸術的、社会的に優れた船を選考して表彰する。今回は昨年竣工した8隻が応募した。内訳は大型客船部門に1隻、小型客船部門に2隻、大型貨物船部門に2隻、小型貨物船部門に2隻、漁船・作業船部門に1隻で、小型貨物船の1隻が途中で辞退したため7隻が本審査に進んだ。

 今月9日に東京で各応募船のプレゼンテーションがあり、北大からは木村暢夫教授がおしょろ丸の魅力をアピール。選考を経て受賞が決まった。全体の最優秀にあたる「シップ・オブ・ザ・イヤー2014」には液化天然ガス運搬船の「さやえんどうLNG船」が選ばれた。授賞式は7月27日に東京で行われる。

 おしょろ丸は「極域(北極圏)まで航行可能な耐氷構造を持ち、電気推進システムと防振・防音設計で高性能な調査船を実現した」ことが認められた。

 函館キャンパス事務部によると、航行中の揺れを低減する「フィンスタビライザー」の搭載など、学生の安全確保や研究意欲を高める装置により「4代目に比べ船酔いする学生の数は3分の1に減った」(船舶担当)という。

 安井肇学部長は「教育・研究に活躍する船なので、その門出に賞をもらったことは非常にうれしい。世界の水産科学分野の課題解決に向けて活用していきたい」と喜びをかみしめる。

 おしょろ丸は、長さ70b、幅13b。定員99人。三井造船が建造した。

提供 - 函館新聞社

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