西山さんが念願の生花店

update 2015/6/13 10:21


 函館出身の西山弘紀さん(30)=北斗市在住=が、函館市鍛治1に生花店「フラワーオブラート」を開店した。店内の花の展示に工夫を凝らし、会員制の独自サービスにも取り組む。念願かなって地元に店を構えた西山さんは「花を取り入れた生活の魅力を伝えたい」と張り切っている。

 西山さんは、函館西高を卒業後、建築やデザインを学ぶ札幌の専門学校に進学。就職先を考える中で花が好きだと思い付き、店をオープンしたいと考えるようになったという。札幌の花店で6年間修行し、花の育て方やアレジメント方法などを学んだ。その後2年半は開店資金を貯めるため、愛知県の自動車メーカーで働きながら、各地の花店の視察をはじめ、店の構想を練ったり、内装の試作に取り組んだりした。

 今年3月に函館に戻り、鍛治に物件を見つけた。建築の知識を生かして4月から内装に取り掛かり、ホームセンターで材料を仕入れ、ほぼ自らの手で約1カ月かけて仕上げた。母の日(5月10日)に向けて4月30日にプレオープン。今月1日に本格オープンした。

 西山さんは「花は下から見るより、上から見た方がきれい。お客さまが花を買いに来るときに花を摘んで帰るようなイメージ」と、店内では花瓶を床に並べて販売している。他店ではあまり取り扱っていない花も揃えている。

 入会金500円で会員になると、自宅用に飾る花を半額で購入できるサービスも実施。西山さんは花の価格の高さや、家に飾る上で水替えや茎の切り方など正しい知識が浸透してないことをにがみ≠ノ例える。「価格も含めたにがみを、店名の『オブラート』に包み、花の魅力を伝えていきたい」と話す。

 営業は午前11時〜午後8時半、水曜のみ夕方〜午後11時。日曜定休(予約可)。問い合わせは同店(TEL0138・83・2828)へ。

提供 - 函館新聞社

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