全国初のバリアフリーホテル 21日オープン

update 2015/4/10 10:18


 【乙部】館浦地区の旧ACCホテルを全面改装し、社会福祉法人江差福祉会(樋口英俊理事長)が運営する「バリアフリーホテル あすなろ」(館浦494)が21日にオープンする。障害者や高齢者、その家族らの利用を優先するサービスを目指しており、同法人によるとソフト・ハード面ともに完全バリアフリーのホテルは全国初。知的障害者の雇用を積極的に図り、樋口理事長は「できる限りのサービスで新幹線時代を見据えながら地域を盛り上げたい」としている。

 ホテルは鉄骨造り2階建て延べ床面積約2534平方b。同法人が旧ACCホテル側から土地と宿泊施設の無償譲渡を受け、昨年11月に着工、総工費7億1000万円で完全バリアフリーにした。

 客室は一般から高級仕様の3種類で計29室、最大宿泊人数は70人。自動ドアやリクライニングベッド、介護者用のベッド、車いす利用者らが使いやすい書斎を備える。1階の共用浴場は男女ともに車いすで移動できるサウナや露天風呂。家族風呂と介護用専用の浴室もある。

 レストランは本格広東料理で、朝食には同法人が手掛ける人気のパンも並べる。

 スタッフは計33人で、このうち知的障害者20人を採用。ホームヘルパー資格保持者による入浴介助、レストランや厨房の見習い、ベルボーイなどの業務に就く。

 9日には車いすを使う桧山振興局職員が館内を見て回り、ホテルスタッフと意見交換した。19日には、住民対象の内覧会(申し込み不要)を開く。

提供 - 函館新聞社

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