道知事・道議選 投票率低下を懸念

update 2015/4/10 10:17


 統一地方選の前半戦、道知事選と道議選の投開票日まで残すところあと2日となり、各陣営は投票率の行方を注視している。前回(2011年)は東日本大震災の影響で自粛ムードが広がり、道南全選挙区で投票率が低下。各陣営は「前回並み」という見方を示しながらも、人口減少や高齢化、衆院選などの投票率低下傾向を踏まえ、一層の低下を懸念している。

 前回の道議選投票率は函館市区で07年比3・86ポイント減の54・58%と、全道市区ワーストは逃れながらも過去最低水準に落ち込んだ。北斗市区も同4・93ポイント減の57・91%、桧山振興局区も同5・30ポイント減の72・62%にとどまっている。

 定数5に対し7人が立候補している函館市区。公明党現職の陣営は「知事選が与野党対決で伯仲していることもあり、投票率は上がるとみている」と期待を込める一方、民主党現職陣営は「知事選が今ひとつ盛り上がっておらず、前回並みになるのでは」と分析。自民党現職陣営は「人口減少や高齢化の影響は選挙にも及んでいると実感する。お互いに支持者を固めた中で、票の奪い合いという様相」と打ち明ける。

 前回は最下位当選者が1万4700票だったが、今回は定数が1議席減っているため、ある陣営は「前回からの上積みが必要で、当確へのボーダーラインは2000〜3000票は上がる」と分析。別の陣営も「1万7000票台以上確保しなければ安全圏とは言えない」とする。市区は大間原発(青森県大間町)への対応という争点もあるが、共産党新人陣営は「有権者の大間原発への関心はうかがえるが、投票率は前回並みでは」とみている。

 無所属同士が一騎打ちで争う北斗市区は、函館市のベットタウン地域で新興住宅地を抱える七重浜、追分地区の投票動向が勝敗を分けると分析。ただ、両陣営から「昼間は人がおらず、どうアピールするかが難しい」との声が聞かれる。

 現職と新人が競り合う桧山振興局区もまた、「昨年末の衆院選(桧山管内全体で66・34%)と同程度になるのでは」(新人陣営)と低下を予測している。

提供 - 函館新聞社

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