道南ドクターヘリ就航、救命救急新たな一歩

update 2015/2/17 10:13


 国内44機目、道内4機目となる道南ドクターヘリの就航式が16日、函館空港の格納庫で開かれた。高橋はるみ知事、工藤寿樹函館市長ら関係者約120人が出席してテープカットを行い、道南圏の救命救急医療の新たな一歩を祝うとともに、今後の安全運航への願いを込めた。

 道南ドクターヘリは渡島・桧山管内の18市町や医療機関でつくる運航調整委員会(浅井康文委員長)が導入。市立函館病院を基地病院とし、年間3分の2を同病院、3分の1は道南圏の12病院と札幌医大の医師、看護師が搭乗して処置にあたる。年間約360件の出動を見込んでおり、国と道の補助金で賄いきれない経費は18市町が負担する。

 就航式には管内自治体の首長や医師、看護師らスタッフが出席。浅井委員長は「奥尻や北桧山地域からの救急搬送に貢献できる。ドクターヘリを導入して良かったと思われるよう、救急体制の構築に寄与したい」とあいさつした。

 来賓の高橋知事は「きょうがスタートライン。1人でも多くの道民の命を守るため、皆さんが心を一つにしてほしい」、工藤市長は「スタッフには安全第一を心掛けてもらい、迅速な救命救急活動に尽力してほしい」と述べた。その後、真新しい機体の前に関係者が並んでテープカットを行った。

 市立函館病院救命救急センターの武山佳洋センター長は「地域で医療に携わる者としてうれしく思う。遠隔地での事故や急病、重篤患者に、医師と看護師が少しでも早くアクセスできるのが一番。災害時の医療にも大きく貢献できるのでは」と話した。

 ドクターヘリは疾病者の状況に応じて各消防本部が出動を要請し、市立函館病院から空港の格納庫で待機しているスタッフが指示を受け、5分以内に出動して現場に向かう。運航時間は午前9時から日没まででとしており、2月は午後4時半まで。運航初日は出動機会がなかった。

提供 - 函館新聞社

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