完成からわずか９カ月で焼失／函館西高・初代校舎の写真のありませんか？

update 2005/5/30 10:25

　「西高校創校時の写真はありませんか」―。函館西高校（青木和敏校長）の同窓会「つゝじヶ丘」（奥村浩之会長）は、１９０６（明治３９）年に建てられた初代校舎の写真を探している。２００６年１０月に行われる開校１００周年事業の一環として発行する記念誌に収める計画で、奥村さんは「わずか９カ月間しか存在しなかった校舎。貴重な写真の情報があれば連絡をほしい」と呼びかけている。

　同校は１９０５（明治３８）年４月１日に「北海道庁立函館高等女学校」として、生徒１００人で開校。函館市元町１の函館支庁敷地内にあった函館女子高等小学校の校舎一部を仮校舎としていた。その後、さまざまな調査から、０６年１１月６日、同市元町５０に本校校舎の一部が落成したことが分かっている。

　当時の校舎敷地は２４７１坪（約８１５０平方メートル）、建坪は１７０坪（約５６０平方メートル）。だが、０７（同４０）年８月２５日午後１０時ごろ、東川町方面から出火し、西部地区に延焼した大火で校舎は焼失してしまった。現在、編集委員の手元には、２代目とされる０８（同４１）年に建てられた校舎の写真だけが残っている。

　編集委員長の奥村さんは「大火は約１万５０００戸を焼失。校舎のみならず、当時、周辺の家庭にあった写真も焼失している可能性は大きい」としながらも、「初代校舎、落成式の写真は、華やかな学校の歴史の始まりを飾るのにふさわしい。ぜひ資料に残したい」と協力を呼びかけている。問い合わせは奥村さん（TEL０１３８・６５・５７５６）まで。

　記念誌は約８００ページで、２００９年３月末までに発刊する予定。

提供 - 函館新聞社

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