砂坂海岸林で先人しのびクロマツの苗木600本植樹

update 2005/5/27 10:02

 【江差】江差町内の国有林「砂坂海岸林」で26日、同林の植樹開始から70周年を記念する「植樹の集い」が開かれた。桧山森林管理署(金澤猛署長)の主催。集いには、江差水堀小学校の児童や近隣町の住民ら約150人が参加。飛砂と闘った先人の苦労をしのびながら、植樹に汗を流した。

 開会式で金澤署長は「この場所は70年前は荒れ果てた土地だった。先人に感謝し、海岸林を次世代に残すことが私たちの責務だ」と呼び掛けた。

 この日は、高さ約40センチに育ったクロマツの苗木約600本を植樹。澄み切った青空の下で、額に汗を浮かべながら、クワやスコップで砂地を掘り、苗木を丹念に植え付けていった。

 同林は、厚沢部川河口北側にあり、総面積約88ヘクタール。明治時代の乱伐が原因で荒れ地となった。強風で飛び散った砂が、水堀・柳崎地区の農地や集落を襲い、住民の一部が集団移転を余儀なくされるなど、長年にわたり砂との闘いが続いた。

 国は1934(昭和9)年、海岸の一部を飛砂防備保安林に指定。40(昭和15)年から本格的な植林に着手。現在に至るまで森林の保護・整備が続けられている。海岸沿いには2500基の木製防風柵(さく)も設けられ、海岸の植生を保護している。

提供 - 函館新聞社



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