函館市奨学資金制度への申し込みが激減

update 2005/5/24 10:46

　函館市が運営する奨学資金制度への申し込みが、２００５年度分は大きく減少した。例年であれば、定員を大きく超える申し込みがあるが、本年度分は７９人の募集枠に対し、応募したのは６２人にとどまった。長引く不況や市町村合併など、増加要因があった中での急激な落ち込みに、市教委学校教育課は首をかしげている。

　同制度は１９５１年度にスタート。経済的に進学や就学が困難な学生、生徒を対象に、無利子で貸し出しをしている。２００４年度までの実績は、累計で人数が２８１７人、貸出総額は約７億５０００万円に上る。

　近年の傾向は、いずれも定員６７人に対し、０３年度分は１０５人、０４年度分は９５人が応募した。本年度分は市町村合併を受け、定員を１２人増やし希望者の増加に備えたが、結果は６２人に。同課は「原因はまったく分からない」と困惑気味だ。

　今後、追加募集を検討しており、「各教育機関や市民へ向け、ＰＲをして周知徹底していきたい」と話している。

　問い合わせは同課０１３８・２１・３５４７。

提供 - 函館新聞社

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