27日にデュオりら30周年ピアノリサイタル
update 2005/5/24 10:42
吉田淳子さん(函館市亀田本町)と斉藤裕子さん(七飯町大川)のピアノ奏者2人で組む「デュオりら」の結成30周年記念リサイタル「ピアノデュオの夕べ」(リラの会主催)が27日午後7時から、函館市芸術ホール(五稜郭町37)で開かれる。
ピアノ2台のアンサンブル。自らを「直情型の演奏」と評する吉田さんに対し、斉藤さんはいわゆる「なだめ役」。弾き手の個性も対照的で、使うピアノの機種も異なり、常にスリリングな演奏が繰り広げられる。「1プラス1が2ではなく、3にも4にも広がっていくんです」と斉藤さん。
2人は、上野学園大(東京)と同短大(埼玉)の卒業生でつくる「リラの会」に所属。吉田さんが1期先輩で、30年前、同会主催の定期演奏会でピアノデュオを組んだのが“出会い”だ。
デュオの活動で、これだけ長い年月、ペアが続くケースはごくまれという。音楽的な違いでパートナーを代えることもある。女性の場合は結婚後、家事や育児でやむなく断念するケースも少なくない。「互いに相手を信頼した上で言いたいことを言い合ってきました。長い間、自己表現できたのも2人だったからできたのかも。家族の理解も大きい」と吉田さん。そして「これからは年齢に見合った曲を弾いてみたい。まずは5年続けたい」とあくまで自然体だ。
リサイタルでは、ショパンの「ロンドop37」やミヨーの「スカラムーシュop165b」などを発表。また、2人がピアノ伴奏を務める函館シルバー合唱団やむねの木コーラス、はこだて女声合唱団が賛助出演するほか、ピアニストのジョン・カミツカさんを特別ゲストに迎えたステージもある。
後半の、三善晃の「2台のピアノと混声四部合唱団のための組曲 唱歌の四季」より「朧月夜」と、シュトラウスT世の「ラデツキー行進曲」は、2台によるピアノ伴奏で3合唱団の団員150人が合唱する(萬田真一さん指揮)。「オーケストラのような音の広がりを楽しめます」
入場券は一般2000円、大学生以下、65歳以上1000円。同ホールなどで販売。問い合わせは吉田さんTEL0138・42・6146。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。