函館新外環状道路2015年までに完成へ

update 2005/5/22 13:35

 北側一雄国土交通相は21日、函館インターチェンジ(IC)と函館空港を結ぶ高規格道路「函館新外環状道路」について、北海道新幹線の新函館―新青森が開業する2015年までに、整備を終える考えを明らかにした。函館新外環状道路は06年度に着工し、約10年で完成という大まかなスケジュールは示されていたが、新幹線の開業までに開通という具体的な見通しが示されたのは、今回が初めて。

 22日に大野町で行われる道新幹線起工式に出席するため、来函。高橋はるみ知事や井上博司函館市長らの要望を受け、明らかにした。

 北側国交相は「10年以内という新幹線開通の目標年次が示された。それまでに、効果を引き出すための準備が必要」と指摘。特に道路網の充実が不可欠との認識を示し、道縦貫道の国縫―七飯(仮称)間も含め、「道路整備のスピードを上げていきたい」などと語った。。

 函館新外環状道路は函館ICと市内古川町を結ぶ約15キロで、このうち函館IC―函館空港間は約10キロ。道道函館上磯線(産業道路)の渋滞緩和のほか、函館新道や函館江差自動車道との接続により、道南地域における高速交通ネットワークの形成に大きな役割を果たすことが期待されている。

 現在、実施中の環境アセスメントは06年度初めまでに終了、同年度中の着工がほぼ確実な情勢だが、開通までには10年程度の期間が必要とされていた。

 このほか、新幹線の札幌延伸に関しては「決定した路線について、しっかいりとやりたい」と述べるにとどまり、明言を避けた。

提供 - 函館新聞社



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