住宅用太陽光発電システム導入進む/多額の初期費用に課題も

update 2005/5/21 10:10

 函館市内の一般住宅で、太陽光発電システムの導入が進んでいる。公共施設でも増加傾向にあり、環境負荷の低減に期待が集まっている。だが、多額の設備費など課題も多く、助成制度を使って新設するケースが主流だ。

 北電函館支社と市によると、市内一般住宅での取り付け件数は85件(20日現在)。過去5カ年の取り付け件数は、2001年度が7件、02年度が8件、03年度が27件、04年度が20件と推移し、05年度はこれまで2件。公共施設は、はこだて幼稚園・千歳図書室や現在、建設中の市立中央図書館など計10カ所。

 住宅に導入する際の課題は少なくない。屋根の大きさなどで異なるが、初期費用は100万円から数百万円までと、高額の出費を伴う。太陽光発電システムを扱う市内のある業者は「年々、価格は下がっているが、割高な印象は根強い」とする。

 また、利用者の大半が、電力余剰分の買い取りについて北電函館支社と契約しているが、「太陽光発電だけでは足りず、電力を購入する方が多い」(同社)。天候で発電量に変動が生じるため安定供給は難しく、「一部自給」の家庭が一般的となっている。

提供 - 函館新聞社



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