「新幹線の開業はチャンス」/桧山地域連携会議

update 2005/5/21 10:09

 【江差】桧山管内10町と桧山支庁、函館土木現業所、函館開発建設部などで組織する、第6回桧山地域連携会議(座長・堀広・桧山支庁副支庁長)が20日、桧山支庁で開かれた。22日着工の北海道新幹線をめぐる関係機関の連携について意見交換した。

 同新幹線をめぐる意見交換では、濱谷一治・江差町長が「開業効果を最大限に生かせる地元の努力が必要。歴史文化を有する複数町の連携が必要だ」と述べた。

 一方、工藤昇・上ノ国町長は「新駅ができる木古内町と管内を結ぶ道道江差木古内線の1日も早い整備が望まれる。だが、開通に伴う人口や購買力の流出も懸念される。新幹線がもろ刃の剣になりかねない。メリットを生かすため脇を締めた議論が必要」との認識を示した。

 また、福田幸司・函館開建部長は「桧山地域への交通アクセスは函館市を基点にしていたが、大野・木古内新駅の開業で、本州とのアクセスが改善する。桧山にとって大きなチャンス」と指摘。「新幹線のプラスマイナス両面を考慮した、桧山地域としての戦略を議論すべきだ」と呼び掛け、関係機関の連携を求めた。

 連携会議は、国と道、檜山管内10町が、効率的な社会資本整備や重点施策を協議する場として設置された。

 同日は引き続き、管内10町でつくる桧山総合開発期成会(会長・平田泰雄瀬棚町長)の定期総会も開かれた。

 総会では、平田会長ら現役員の留任を決定。本年度の道開発予算関連要望について(1)道路整備予算の確保(2)日本海ルートの交通網整備(3)北海道新幹線の新青森―新函館駅間の早期開業、札幌延伸の早期認可・着工―を重点懸案事項として、国や道に要望するする方針を確認した。

提供 - 函館新聞社



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