出土品搬入や選定進む/市立函館博物館本館で来月7日から合併記念特別展

update 2005/5/20 12:08

 来月7日から始まる、5市町村合併記念の特別企画展「あたらしい函館の文化財―縄文時代―」に向け、市立函館博物館本館(青柳町)では、旧4町村地域からの遺跡出土品搬入や資料選定など、学芸員らが準備に追われている。23日から6月6日まで休館し、展示物の入れ替えなど大がかりな作業に取り掛かる。

 特別企画展は、新函館市としての一体感醸成を図ろうと企画。旧函館市、戸井・恵山・椴法華・南茅部地域の出土品を通じ、縄文時代からの密接なつながりを紹介する。8月21日まで。

 旧石器時代(紀元前2万8000―同8000年)から擦文時代(700―1200年)までの土器や石器、釣り針など骨角器を約150―200点展示。同館のワンフロアを使用し、普段展示されていないものを含め、各地域の出土品を時代別、地域別に並べる。

 また8月8日から約2週間、旧南茅部町尾札部の著保内野遺跡から出土した国の重要文化財「中空土偶」が公開される。実物の展示は約3年ぶりで、全国から注目を浴びそうだ。期間中、親子で参加する土器づくり体験講座や、各地域の遺跡を巡る縄文ツアーなどの企画も検討している。

 佐野幸治館長は「新たな函館市に旧地域の出土品が一同に集まるので、ぜひ足を運んでください」と呼び掛けている。

 観覧料は一般個人300円、団体(10人以上)240円、高・大学生個人200円、団体160円、小・中学生個人100円、団体80円、市内在住の65歳以上150円、障害者無料。

提供 - 函館新聞社



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