サクラ保護活動に功績/上磯町樹木保存会に国交大臣表彰
update 2005/5/20 12:06
【上磯】サクラの名所として知られる町野崎の「史跡・松前藩戸切地陣屋跡」周辺のサクラ並木の保護活動を進める「上磯町樹木保存会」(宮田茂会長)がこのほど、国土交通大臣から表彰された。長年の功績が認められ、本年度は道南から唯一選ばれた。
表彰式は4月下旬、大阪の淀川河川公園で行われた「第16回全国『みどりの愛護』のつどい」の会場で実施された。出席した宮田会長は、共に表彰された全国の約90団体と並んで出席し、ヤマザクラの幼木を記念植樹した。道内からはほかに「利尻町みどり豊かなまちづくり推進委員会(利尻町)」が受賞した。
同会は1997年、同並木の傷みが激しかったことから、町の相談を受けて設立。翌98年春から実質的な活動を始めた。以来、テングス病に侵されたり、虫が入ったりして、木部が腐って空洞になった樹木を手当てしてきた。
会員は主に定年退職者で、町内に住む60―80代の16人。週1回のペースで集まっている。木の空洞を埋める粘土やモルタルなどの材料費は、町から実費で出されるが、活動は全くのボランティアだ。
対象となる木は、同並木のサクラとマツ合わせて550本以上。これまでに230本に対応したが、保護活動対象は、ここ数年で造成した約200本のサクラなど町内全域に及ぶため、今後も続けられる。
宮田会長は「これからも補修活動を続け、手当てを終えた木についても肥料だけは欠かさないようにしたい」と意気込む。一方で、作業の迅速化を図るため会員の増加も望んでおり、「木の手入れを覚えたい人は気軽に来てほしい」と呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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