木古内駅は高架橋式用地、用買交渉は来年度以降
update 2005/5/18 10:14
【木古内】22日に着工する北海道新幹線(新函館―新青森、149キロ)の北海道側の工事概要が17日、明らかになった。木古内駅は高架橋式とし下に駅舎を、新函館駅は線路の上に駅舎を建設する。木古内町から新函館駅を造る大野町までの新設区間の用地買収交渉は、来年度以降になる見通しだ。
鉄道建設・運輸施設整備支援機構が同日夜、木古内町で開いた初の住民説明会で示した。本年度は、測量や埋蔵文化財試掘などの調査を速やかに開始し、秋ごろまでに終える。夏ごろには、区間中最長となる渡島当別トンネル(木古内町亀川―上磯町茂辺地川)と、湯の里軌道基地(知内町)造成工事の発注を目指している。
説明によると、木古内町から新函館駅までの新設37・9キロのうち、700メートルから8100メートルのトンネル6本、計16・3キロを造成し、全体の4割強をトンネルが占める。橋りょうは木古内川、茂辺地川、大野川と、国道227号の大野町萩野に架道橋として計4本を設ける。
同機構の文字政和工事課長は「自治体と地元住民の理解を得ながら、騒音や振動など環境・安全対策には万全を期す」と強調。質疑応答では、住民からの「トンネル工事による土砂流出で、河川や海の汚濁の心配はないか」との懸念に対し、同機構は「万全を期すが、万一汚濁が出たら水質調査などを行って必要な措置を講じる」と答えた。
また、トンネル造成時に排出される土砂搬出の際、大型ダンプなどが通る町道の安全対策を求める声などがあった。
説明会は、札苅多目的活性化施設「みらい館21」で開かれた。地権者を中心に住民約35人が出席した。
提供 - 函館新聞社
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