生活保護8年連続増/04年度渡島管内
update 2005/5/16 09:58
合併前の函館市を除く渡島管内旧16町村の2004年度保護率(人口1000人当たりの生活保護受給者の割合、単位は‰=パーミル)が前年度比1・0ポイント上昇の18・3‰と、8年連続で増えていることが、15日までに渡島保健福祉事務所の調査で分かった。18‰を超えたのは、バブル経済前の1987年以来。長引く不況が直撃し、増加傾向に歯止めがかからない状態だ。
同事務所社会福祉課によると、受給者数は同1・5%増の3077人で、受給世帯数は同0・8%増の1944世帯。市町村別保護率は、旧椴法華村が31・7‰と唯一、30‰台でトップ。福島町が29・7‰、旧森町が25・9‰、松前町が23・7‰―などと続いた。最も低かったのは大野町で、14・2‰。
管内の推移をみると、記録が残る中では、1962年度が24・8‰でピーク。その後、経済成長とともに減り、バブル崩壊後も低下し続けたが、北海道拓殖銀行や山一証券が破たんした97年度から増勢に転換。年0・9ポイントペースで伸び続けている。
多額の負債を抱え、離婚に至って申請するケースも急増しているといわれているが、同課は、経済環境の悪化による失業が主な要因と分析。「全国的でも同じ傾向で、この地域だけの問題ではない。景気が回復しなければ改善されないだろう」と予測している。
提供 - 函館新聞社
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