中小企業金融公庫アンケート…売り上の半分以上が地元頼み?

update 2005/5/15 13:27

 道南の中小企業の約6割は、売り上げの半分以上を地元に依存?―。中小企業金融公庫函館支店(福田保人支店長)が渡島、桧山管内の中小企業に実施した、販売先に関するアンケートでこんな結果が出た。管外への販路拡大などを模索しながら、打つ手が見いだせない企業側の苦悩が見え隠れしている。

 アンケートは、同支店が年2回実施する景況調査と同時に集計。484社中194社から回答を得た。各社の売り上げ構成比を▽道南▽道南以外の北海道▽北海道以外―の3種類に分け、割合を答える形式。

 売り上げ構成では、調査に応じた46%が「販売先の8割以上が道南」と回答した。「5割以上」と答えた18%と合計すると、64%の企業が地元企業を相手に、商売を営んでいることになる。

 道外での売り上げが2割以下と答えた企業は31%で最多。「5割以上を占める」と答えたのは17%だった。

 また「道南以外の道内での売り上げが8割以上」としたのはわずか1%に過ぎなかった。

 このほか、「道南以外の企業と取引する際の問題点」では「事業の性質上難しい」が、28%でトップ。「販売単価が厳しい」が25%、「適当な販売先が見つからない」が17%と続いた。

 「道南以外の取引先を増やす手段」として「自社の営業力強化」が56%で最多。「魅力ある製品作り」が23%、「コストダウンの徹底」が22%で、大半の企業が営業努力が売り上げ増に不可欠との見方を示している。

 「道南以外で取引先を増やしたい地域」は「札幌周辺」が30%、「首都圏」が25%。「札幌以外の道内」は17%で、販路拡大のマーケットを都市圏に求める姿がうかがえる。

 同支社は「質が高く安価な商品の開発も重要だが、取引先の開拓が何よりネックのようだ。他地域との取引に関心があるが、実行するには、課題が多いというのが現状では」としている。

提供 - 函館新聞社



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