市の公共工事発注額、3年連続100億円割れ
update 2005/5/13 10:17
函館市の2004年度公共工事発注額(市長部局分)は99億9008万円となり、3カ年連続で100億円を下回った。中央図書館の本体工事などで前年度比46・0%増と大きく持ち直したが、大台回復には至らなかった。吉田明彦財務部長は「地域振興の面から、工事量の確保に努めているが、財政削減という大きな流れの中では、今後も100億円割れという状況が続くのでは」とみている。
市財務部によると、昨年度の発注総額は前年度に比べ31億4965万円増え、件数も87件増の547件に上った。
業者別受注額は高木組が5億1030万円でトップ。森川組4億4110万円、小泉建設3億8272万円、今井工務店3億3012万円、小倉工務店2億477万円と続いた。
過去の推移は2000年度が208億6633万円(511件)、01年度が157億7965万円(529件)となり、02年度が99億5603万円(515件)で100億円を割り込んだ。
背景には2000年度の日乃出清掃工場、七五郎沢廃棄物最終処分場、01年度の函館競輪場、総合保健センターなど、02年度以降、大型工事が一段落したことが挙げられる。
加えて、公共工事の全体的な縮小傾向に歯止めはかからず、昨年度は中央図書館関連で34億9911万円が盛り込まれたが、結果として100億円には届かなかった。
本年度は昭和小学校の建て替えに伴う約16億円や、旧4町村地域分の加算など、増加要素はあるものの、当初予算は88億6722万円。4カ年連続で100億円の大台を下回るのは確実な情勢だ。
提供 - 函館新聞社
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