観光分野などで人材育成/地域提案型雇用創造促進事業
update 2005/5/11 10:11
函館市などでつくる函館雇用創造促進協議会(会長・桜井健治市商工観光部長)は本年度、「地域提案型雇用創造促進事業」をスタートさせる。国の委託金約3億円を使い、地場産業や観光の分野で人材を育成、企業化や既存企業の業務拡大を促し、雇用の創出を目指す。同事業は3カ年計画で、計400人の新規採用を見込んでいる。
厚生労働省などが進める新たな雇用拡大策の一環で、国主導ではなく、地方が実態に即し、自らプランを作成することが特徴。市や渡島支庁、函館商工会議所、函館大学など、7団体が加盟する同協議会は3月末、担当省庁の厚生労働省から事業採択の内定を受け、7月からの開始を決めた。
同協議会のプランは〈1〉特色ある「地場産業」の活性化〈2〉「観光文化」のあるまち・函館のひとづくり〈3〉魅力ある人材「函館人」の育成―の3本柱で構成。民間企業などに事業を委託し、それぞれ単年度から3カ年での実施を計画している。
〈1〉ではIT(情報技術)分野の底上げを狙い、有能な技術者のスカウトについて、1人当たり約80万円を払う取り組みが目玉。産業基盤を向上させ、IT企業全般の活性化につなげる。
〈2〉は滞在型観光の充実に向け、観光関係者による各種研修に費用を支出。ホスピタリティー(もてなしの心)や語学知識に富む人材を育てる。
〈3〉は函館大学などと連携し、若年者向けのビジネス講座を開催、ベンチャー企業の立ち上げを支援する。
これらの事業により、初年度80人、2006年度100人、07年度220人の計400人の雇用を生み出したい考え。
井上博司市長は「効果が出るのには時間がかかるかもしれないが、しっかりとプランを練り、取り組んでいきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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