日銀函館支店3月金融経済動向/「依然厳しい環境」

update 2005/5/11 10:10

 日本銀行函館支店(山沢光太郎支店長)は10日、3月の道南地方経済動向を発表した。公共事業が伸びる一方で、水産加工など一部製造業や、基幹産業の観光が低調。同支店では「状況は変わらず、依然厳しい環境」との見方を続けている。

 観光では、主要ホテル15社の宿泊客数は前年同月比6・1%減。中国の反日デモや韓国の竹島問題などの影響はごくわずかで、外国人観光客が増加。国内ツアー客の伸び悩みが影響した。

 主要観光施設は函館山ロープウェイは同11・1%減。五稜郭タワーが同13・3%減で、3カ月連続で前年比マイナスとなった。

 公共事業の請負額は、昨年9月の台風18号被害による港湾関係の修復工事などで、前年同月を大幅に上回る17・1%増となった。

 水産加工業(主要7社)は、例年4、5月の花見シーズンを前に、乾燥珍味を中心に需要が高まるものの、今期の売上額は同12・6%減と悪化した。

 山沢支店長は「(景気が回復基調にある)本州の熱が伝わってこない。底割れしないが、底離れ(の兆し)も見えない。狭い範囲を行き来している状況」としている。

提供 - 函館新聞社



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