要介護認定者数、前年度同期比で14・2%増
update 2005/5/10 10:14
函館市の昨年度末時点での要介護認定者は、前年度同期比14・2%増の1万2215人に上り、介護保険制度の導入以来、2番目に高い伸びを示した。認定者数が右肩上がりで増える傾向に加え、昨年12月の市町村合併の影響が全体を押し上げた格好だ。このうち、全体の約60%を占める軽度者(要支援と要介護1)の増加が著しく、合計で同17・7%の増。軽度者への介護予防活動が一層、重要になりそうだ。
同保険制度は2000年度にスタートし、同年度末の認定者は7040人。01年度末は8312人(前年度同期比18・1%増)、02年度末は9412人(同13・2%増)、03年度末は1万人の大台を超え1万699人(同13・7%増)となり毎年度、10%以上の増加率で推移してきた。
昨年度末の介護度別の内訳は、要支援が2510人(同29・4%増)、要介護1が4325人(同11・8%増)、同2が1485人(同9・0%増)、同3が1261人(同13・5%増)、同4が1237人(同11・8%増)、同5が1397人(同6・6%増)。要支援、要介護1を合わせた軽度者の増加が目立った。
現状について、市介護高齢福祉課は「高齢化の進行とともに、介護保険制度の浸透により、要介護認定を受ける人が増えている結果」と分析する。また、「合併により旧町村地域の認定者が加わったこともあり、大きな増加につながった」としている。
このうち、軽度者の伸びが大きかったことについては「全道、全国的な傾向」と指摘。「これら対象者の状態をいかにして維持、改善していくか。介護予防の取り組みの重要性が増していくことは確実」とみている。
提供 - 函館新聞社
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