館城跡まつりで慰霊祭や民謡ショー

update 2005/5/9 10:20

　【厚沢部】第１９回館城跡まつり（館観光促進会主催）が８日、厚沢部町の館城跡公園で開かれた。春先の気温低下の影響で公園内のサクラはほころび始めたばかりだが、多くの人たちが箱館戦争当時の激戦をしのびながら、大型連休の最終日を楽しんでいた。

　同日午前には、箱館戦争当時に館城で繰り広げられた、新政府軍と旧幕府軍の激戦をしのぶ慰霊祭が、澤田孝一町長、川口肇町議会議長らも出席して行われた。館城で戦死した松前藩士の名を記した「ちょうちん」が飾られ、抹茶が献納された。

　会場では、町内特産のメークインの無料サービスやジンギスカンコーナーが設けられたほか、民謡ショーや町内に伝わる「当路鹿子（しし）舞」も披露され、多くの来場者を楽しませていた。

　国指定史跡の館城跡は、松前藩の支城として１８６８（明治元）年完成。箱館戦争で新政府軍に加わった１８代目藩主・松前徳廣が入城したが、榎本武揚らが率いる旧幕府軍の猛攻を受け、城を守った多くの藩兵が戦死した。

提供 - 函館新聞社

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