趣向凝らした読み聞かせや朝読書評価/駒場小が読書活動優秀実践校に

update 2005/5/8 10:03

 優れた読書活動を実践しているとして、函館駒場小学校(武田隆雄校長)が本年度の読書活動優秀実践校に選ばれた。同実践校に選ばれた函館市内の学校は2校目。読み聞かせや朝読書、図書委員の活動など、積極的な取り組みが評価された。4月23日の「子ども読書の日」に東京で表彰式があり、文科大臣表彰が贈られた。

 全国の小中学校、高校、聾学校から167校が選ばれた。本年度、道南からの表彰は同校のみ。函館市内では2003年度に臼尻中学校(当時は南茅部町立)が選ばれている。

 駒場小では、他校に先駆け1998年度から朝の読書活動をスタート。現在は、毎週木曜の午前8時半から15分間、全校一斉に実施している。また、地域の読み聞かせグループや保護者、教員による絵本の読み聞かせも行っている。

 毎年秋の「読書旬間」には、図書委員の児童と担当教諭が中心となり、さまざまな企画を展開。畳1枚サイズの特大絵本を手作りして全校児童に披露したり、低学年児童に紙芝居を読み聞かせたり、お薦めの本をテレビ映像にして紹介するなど、趣向を凝らした内容で読書活動を続けてきた。

 同校は88年に火災に見舞われ、校舎がほぼ全焼、図書もすべて焼失してしまったが、地域の人たちがたくさんの本を寄贈。その時贈られた本をベースに各クラスには学級文庫が備え付けられている。学級文庫の本は学期ごとに入れ替えており、学校図書館はもちろん、多い児童は学級文庫だけで年間80―90冊を読んでいるという。

 表彰式には武田校長が出席し、文科大臣表彰を受けてきた。武田校長は「子供、担当教諭、地域ボランティアら、いろいろな人の積み重ね。それが認められてうれしい。図書委員会の活動など、次へのステップに向けて励みになる」と喜んでいる。

提供 - 函館新聞社



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