連載企画「動き出す8校連携」 6
update 2005/5/5 12:21
函館短期大学長・上平幸好氏。
――函館の教育が抱える問題点とは。
地元の高校生に古里の大学などについて、知ってもらいたいと思います。市内の学校はいずれも特色があります。特色を熟知した上で、他都市も含めた進学先の選択をしてもらえればと考えます。
住民全体にも、これまで以上に教育への関心を高めてもらいたいとも感じています。
――8校の協力で可能になることは。
京都市で同種の取り組みが行われており、高等教育機関同士と市が互いに手を取り合い、新たな機能を生み出しています。
行政の支援を受けながら、大学などが連携することで、市民の認知度が従来よりも高まるはず。それが各校の活性化につながると受け止めます。
基盤整備やスタッフ配置をはじめ、事業運営には金銭負担など、課題もあります。しかし、連携を進める意義はあります。
――当面、目指していく方向は。
事業の概要や各校の特色について、PRしていくことが大切です。高等教育機関を身近に感じてもらい、活用してもらうことが重要です。
各校が個性を生かしたサテライト授業など、新たな取り組みも面白いと思います。
――事業で果たせる役割とは。
わが校のアピール点は、大都市に出なくても、さまざまな資格を取ることができることです。
栄養系のみの短大だと思われがちですが、学内にフィットネスセンターなどがあり、レクリエーション・インストラクターなど、スポーツ関連の資格を取得できます。福祉や教職関係の資格も取ることができます。
これら資格取得のノウハウは、他校の学生が将来を見通す上で、非常にメリットがあることだと言えます。
――長期的な展望は。
学生同士が仲間になり、大門祭のような企画が立ち上がっていけば、まちに活気が生まれます。
また、社会人入学や生涯学習講座など、実社会で働く人たちが学ぶ機会を増やしていくことができるよう、事業の中で新たな方向性を見いだしていきたいです。
各校が互いの良さを生かし、地域全体の教育の発展に貢献できれば。われわれが発信する情報に注目してください。
提供 - 函館新聞社
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