連載企画「動き出す8校連携」5
update 2005/5/4 10:10
函館大谷短期大学長・福島憲成氏。
――高等教育機関連携事業への印象は。
総合学園都市構想として位置付けでき、少子高齢化の中で力強く、うれしいことと受け止めます。8校には重複する学科がなく、学内では学べないと思っていた分野を知ることができ、視野が広がると、学生たちも喜んでいます。
――北大水産学部の講師派遣が本年度から始まりますが。
事業のモデルケースとして注目されていますが、不安よりも期待の方が大きいです。北大水産学部が積極的に活動してくれており、われわれも大切に育てていきたいと考えています。
――事業へ参加するメリットは。
わが校は幼児教育科とコミュニティ総合学科があります。幼児教育科には保育士養成のほか、介護福祉士の資格取得を目指す専攻科を設けています。幼児から高齢者まで、すべての世代に対応できる一貫した福祉教育に取り組んでいます。――事業へ参加するメリットは。
コミュニティ総合学科はコンピューターのプログラムや、ボランティア活動への参加など、柔軟な社会性を養うことを主眼にしています。
ともに地域密着がテーマです。これまでは他校とのつながりが希薄でしたが、交流が盛んになれば、互いの優れた部分を知ることができ、情報の交換にもつながるはず。地域から学ぶという取り組みは、地域密着の実践だとも言えます。
加えて、地域にとどまらず、中国や韓国、ロシアなど、海外のことも学習し、国際的視野を取り入れていきたいです。新たな風が入ってこなければ、教育機関は閉鎖された空間になってしまいます。他国のことを知ることで、学生たちが函館で学ぶ意義、果たせる役割について考えてもらえればと思います。
――当面、課題になりそうなことは。
各校を行き来するアクセス手段が確立されていないことが懸念されます。また、単位互換の開始には相当な時間がかかりそうです。
ただ、北大水産学部との連携のように、実現できる取り組みがあることも事実。若いエネルギーを函館に呼び込めるよう、まずはこの連携を成功させたいと思います。
提供 - 函館新聞社
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