４月の企業倒産は３件、前年同月と同じ

update 2005/5/3 10:14

　民間信用調査機関の帝国データバンク函館支店は、４月の渡島・檜山管内の企業倒産集計をまとめた。倒産件数が前年同月と同じ３件で、負債総額の合計は前年同月比４４・１％増の２億４５００万円。増額となったものの、同支店は「依然低水準で、落ち着きを持続した」とみている。

　地域別でみると、森町２件、七飯町１件の計３件で函館市内はゼロ。業種別では生鮮魚販売、土木資材販売、土木建築工事が１件ずつだった。要因は販売不振が２件、連鎖倒産が１件。資本金規模は１０００万円以上が１件、同未満が２件だった。

　１月からの累計は、発生件数が前年同期のほぼ半減となる１１件。負債総額も２２億１３００万円で、前年同期比５６・５％減と、改善の基調を示した。

　同支店は「景気の停滞で、全体的には落ち着いた傾向。だが今後、金融機関は不良債権の処理で体力を回復しつつある。財務悪化など課題を抱える企業は、正念場を迎える可能性もある」としている。

提供 - 函館新聞社

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