戸切地陣屋跡の桜／野鳥・ウソによる被害拡大

update 2005/5/2 10:21

　【江差】江差いにしえ街道オープンフェア（同実行委主催）が１日、開幕した。北前船時代の光景がよみがえった全長１０９０メートルの同街道を舞台に「町民歩き初め」が行われた。子供たちの「手古舞（てこまい）」を先頭に、多くの和服姿の町民が練り歩き、街道の完成を祝った。

　姥神大神宮前で行われた記念式典には、街道整備に尽力した堀達也・前知事＝札幌大理事長＝らが出席。濱谷一治・江差町長は「全国で画一的なまちづくり作りが進む中、江差の個性と生活を取り戻そうと整備が始まった。街道を後世に伝えるため、町民総意で新たなまちづくりに意を注ぎたい」とあいさつした。

　平沼栄二・桧山支庁長は「歴史を生かしたまちづくりの実現に向けて、江差町のさらなる発展を期待します」とする、高橋はるみ知事のメッセージを読み上げた。

　同フェアは、街道整備事業の完了を記念するもの。５日までの期間中、食と歴史をメーンテーマに、多彩なイベントを街道全域で繰り広げる。

　同街道の整備事業は１９８９年にスタート。約１５年に及んだ事業は、旧国道を２―４メートル拡幅。電線地中化も全道各地に先駆けて本格的に行われた。移転補償費などを財源に明治―昭和初期から伝わる商店や土蔵を保存・復元。江差本来の歴史的景観の再生を進めた。

提供 - 函館新聞社

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