江差いにしえ街道に初の喫茶店 「茶房・せき川」きょうオープン
update 2005/4/29 12:55
【江差】北前船時代の街並みが再現された、江差町中歌町の「いにしえ街道」で、大正時代の商家を利用した喫茶店「茶房・せき川」が29日にオープンする。店を経営する深澤かの子さん(54)は「落ち着いた雰囲気の中で“癒やし”を提供できる店にしたい」と意欲を見せている。
店舗は、深澤さんの祖父が大正時代に建設、5年前まで営業していた酒屋「関川商店」をリニューアル。軒下には「北の譽」「千歳鶴」といった、酒の銘柄を彫り込んだ看板がそのまま残る。重要文化財・旧中村家住宅に隣接し、江差を代表する景観を形成している。新しい店にも、住民の愛着が深い「せき川」の名前を受け継いだ。
開店のきっかけは、友人や以前に勤務していた、江差追分会館を訪れる人たちの「街道沿いで、落ち着いてお茶が楽しめる場所があればいいね」との声だった。観光客が訪れる同街道には一息つける喫茶店がない。町内の喫茶店も年々減っている。
喫茶店経営の経験は無いが、趣味の茶道を生かして「お茶を通じて、観光客や町の人たちに喜んでもらうことができれば」と一念発起。友人たちの協力を得て、今月上旬から開店準備に汗を流してきた。
木のぬくもりを感じさせる店内は、古いたんすや花器を並べ、レトロな雰囲気に。一段高いフロアの一角は茶室の作りになっている。メニューは、コーヒーと抹茶を用意している。営業時間は午前9時から午後6時まで。当面は11月上旬までの営業を予定している。
深澤さんは「江差を訪れたお客さんに『ホッとする空間に出会えた』と感じてもらうことができれば」と話し、開店準備に余念がない。
提供 - 函館新聞社
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