「イカ魚醤」使い珍味や松前漬け

update 2005/4/27 11:59

 函館市内やその近郊の水産加工業者でつくる、函館特産食品工業協同組合(石尾清広理事長)は26日、市水産物地方卸売市場でイカ魚醤(ぎょしょう)を用いた商品の試食会を開いた。参加者は本格的な商品化に向け、真剣な表情で臨んでいた。

 イカ魚醤は内臓に食塩やこうじなどを配合して製造。同組合のほか、全国いか加工業協同組合函館支部(利波英樹支部長)と道立工業技術センターが2003年から共同で研究を進めてきた。

 両組合員は6日に8種類のイカ魚醤から数種類を持ち帰り、試作品の開発に着手した。試食会には12社からさきイカやイカ弁当、松前漬けなど、約30種類が出品され、参加者約40人が早速味見。特有の香ばしさが会場を包んだ。

 各社の担当者からは「色が出てくるので使いづらい」「添加量の調整が難しい」といった開発段階での苦労も。一方で、「製品作りに広く使えそう」「函館から発信するにはいい素材」などの意見も出された。

 同研究は道と市から補助を受ける「地域産業集積活性化計画支援事業」として行われていて、本年度が最終年度。イカ魚醤の製造に携わった利波理事長は「製造工程でのコストダウンがカギ」と指摘し、「魚醤を1、2種類に絞って、製造量を上げていきたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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