カニやラーメン味覚満載／「函館朝市どんぶり横丁市場」がプレオープン

update 2005/4/23 13:49

　改築工事が完了した函館朝市第一商業協同組合（井上敏広理事長）の商業施設「函館朝市どんぶり横丁市場」が２２日、プレオープンした。食堂や土産物店には早速多くの観光客らが詰め掛け、食事やショッピングを楽しんだ。残る３店を含めた全１８店のグランドオープンは２５日で、オープニングセレモニーが行われる。

　ＪＲ函館駅西口前に位置する同市場は、昨年１２月に改築に着工。３月下旬に内装がほぼ完成し、各店が資材や食材の搬入など開店準備を進めていた。

　活カニなどを販売するイナバ食品（稲場永一郎代表）はこの日までに約１・３トンのカニを入荷。稲場代表は「昔の建物に愛着はある」としながらも、「信用第一の店作りを目指す」と威勢のいい声を響かせた。

　地元産の海産物を使った食事を提供するいくら亭（高橋英二社長）は、リニューアルに合わせてメニューを充実。高橋社長は「顧客ニーズの多様化に合わせ、他店との差別化を図った」と生ものの丼や定食に、揚げ物やてんぷらなどの一品料理を増やし、約１００品を用意した。

　この日オープンしたのは１８店舗中１５店の食堂やラーメン店など。店先には食事のディスプレーや写真が並べられ、訪れた人の食欲をそそった。青森県弘前市から観光で来た太田ゆかりさん（４１）と中野江吏子さん（４７）は宿泊先の朝食前に立ち寄った。「軽めの食事をと思っていたが、あまりにもおいしそうなので思い切り食べる」と品定めをしていた。

　営業は２３日以降も通常通り続けられる。２５日は午前７時半からテープカットなどのセレモニーを実施。振る舞い酒が配られるほか、各店が５００円のワンコインメニューを２６日までの２日間提供する。

提供 - 函館新聞社

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