高設イチゴ初収穫/江差追分聴き出荷待つ
update 2005/4/23 13:46
【江差】江差町水堀町の農業生産法人・グリーンネット恵(めぐみ)で22日、昨夏から町内で栽培している「高設イチゴ」の初収穫が行われた。12棟のビニールハウス団地で、大粒のイチゴが真っ赤に熟し、5月上旬の本格出荷を待っている。
かもめの鳴く音にふと目をさまし―。江差追分が流れるハウス内で、大粒品種「けんたろう」が収穫されている。「東京に旅立つイチゴに、追分を聞いて育ってほしい。江差人のこだわりです」と語るのは、同法人の室井正行社長(56)。毎夕、ハウス内のスピーカーでイチゴに追分を聴かせている。
昨秋の台風18号では、苗が大打撃を受けた。室井さんらの努力で今月中旬、開花にこぎ着けた。作業に当たる川股久美子さん(43)は「ここ3、4日の暖かさで一気に色付き始めました」と話し、ポカポカ陽気のハウスで汗をぬぐう。甘み抜群のイチゴは生食用で首都圏に出荷される。
町内では、同法人と新規就農トレーニング営農モデル団地(鰔川町)の2カ所で高設イチゴ栽培を行っており、今春、初収穫を迎えた。
桧山南部では、イチゴ高設栽培の団地化が進行中。桧山支庁によると、昨年度の収穫面積は113アール、販売額は8234万円。本年度は江差、上ノ国、熊石の3町で、新たに4団地・42棟で栽培が始まり、収穫面積241アール、販売額約2億円と、倍増が見込まれている。(松浦 純)
提供 - 函館新聞社
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