函館博物館本館、分館が機械警備に切り替えへ
update 2005/4/21 10:21
函館博物館本館と同五稜郭分館は本年度、機械警備を基本とした体制を整える。緊縮財政による経費削減のためで、警備員の常駐と比べ、年間経費は従来の半分以下と大幅な削減が期待できる。警備システムが稼働するのは9―10月の見通し。佐野孝治館長は「財政が厳しい中の最善策。経費削減や監視体制強化の面でもメリットは大きい」と話している。
機械警備では、展示室や収蔵庫など館内の各室にセンサーを1―2基設置し、外部からの侵入などをチェックする。平日は職員が退庁し、翌朝出勤するまでの間、休日は24時間、警備会社が監視する。展示室などに設置されている除湿器は24時間稼働させるため、自動で排水できるよう改造し、無人化に対応。必要に応じて、防犯カメラも設置するほか、ブレーカーを取り付けるなど電気設備を改善し、防犯と安全の両面に配慮する。
本館は1966(昭和41)年、分館は55(同30)年に開館して以来、夜間と休日は警備員が常駐。年間経費は1館当たり480万円程度に対し、機械警備になると初期投資が2館で400―500万円程度かかるが、年間経費は半分以下に抑えられる見込み。佐野館長は「館内全体が監視されるようになるので、防犯性も高まる」とみている。
また、同郷土資料館は2000年から機械警備に移行しており、市教委所管または市文化・スポーツ振興財団に管理委託している有料観覧施設は一部を除いて、機械警備が導入されている。
ただ、他都市の博物館などから貴重な資料を借りることが多い博物館では原則、特別企画展の開催期間は警備員らによる常駐警備に切り替える。
提供 - 函館新聞社
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