ブランド化、地産地消の拡大に向け生産者がアスパラ試食会

update 2005/4/20 10:12

 【江差】江差産グリーンアスパラガスのブランド化や地産地消の拡大に向け、旅館や飲食店の経営者、生産者が参加した「高設アスパラ試食会」が19日、町新地町のホテルニューえさしで開かれた。江差旅館組合(加賀谷弘一組合長)の主催で、関係者約30人が参加した。

 同ホテルの協力で、グラタンやピザトーストなどの洋食、てんぷら、おひたしといった和食など、和・洋・中華の19メニューが提供された。参加者は、料理に舌鼓を打ちながら「甘みが強くおいしい」「さまざまな料理に応用できる」と話していた。

 濱谷一治町長は「他産地に負けない高品質アスパラを地域ブランドとして定着させたい」とPR。加賀谷組合長も「地元の食材を宿泊客に提供すると喜ばれる。各施設で有効活用したい」と語った。

 小梅紀子・江差消費者協会長は「アスパラは栄養があり、工夫次第でおいしく使える。料理のレパートリーを広げ、イベントなどで町民に試食の機会を提供したい」と話していた。

 町内では、昨年からアスパラの立茎栽培が始まり、今春から本格的な出荷がスタート。鰔川地区のアスパラ営農ハウス団地(35棟)を中心に、3月下旬に初収穫を迎えた。今春の札幌市場では、道内で最も早い出荷となり、1キロ当たり4000円近くの高値が付いた。

 今月下旬まで春芽を収穫、6―9月には夏芽を収穫する。町農林水産課は本年度、町内の農業総生産額(約7億円)の1割弱に当たる5000万円程度の生産額を見込む。同課は、規格外品などの提供を含め、手ごろな価格で町内の観光・宿泊施設や消費者に、アスパラを提供する方法も検討している。

提供 - 函館新聞社



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