「初年度としては一定の成果があった」…水産・海洋産学連携促進補助事業績
update 2005/4/20 10:12
函館市は水産・海洋産学連携促進補助事業の昨年度実績をまとめた。利用件数は7件で、補助金の合計は377万円になった。陸上養殖の水浄化システムの開発や海底の地質解析など、さまざまな共同研究に活用され、中には事業化へのめどが立ちそうなものもあるという。市企画管理課は「初年度としては一定の成果があった」と受け止めている。
市が函館国際水産・海洋都市構想の推進に向け、民間企業が大学などと行う共同研究を支援する制度で、昨年度から始めた。地元関連企業の振興や、高等教育機関の研究ノウハウの向上などが狙い。これらを通じ、マリンサイエンス研究における学術・研究拠点都市の構築を目指す。
具体的には企業が高等教育機関と共同研究をする場合や、調査・研究を依頼する際、200万円を上限に学校側へ支払う経費の2分の1を助成する。昨年度は25万円から最大100万円までの利用があった。
同課は「資金面で研究を手控えていた企業には、一つのきっかけになったはず。また、市が窓口となることで、業務拡大のための共同研究をより身近に感じてもらえただろう」と話す。
市は同事業を今後も継続する方針で、本年度予算には補助金として500万円を盛り込んだ。同課は「制度もある程度、浸透したとみられ、本年度は昨年度を上回る実績になるのでは」とみている。
本年度は5月16日まで利用申請を受け付けている。問い合わせは同課TEL0138・21・3697。
提供 - 函館新聞社
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