クマゲラ、ブナの木に穴を空け巣作り

update 2005/4/18 11:05

 【七飯】七飯町大沼湖畔のブナの木で17日、国の天然記念物のクマゲラのつがいが巣作りに励む姿が見られた。

 クマゲラはキツツキ科。全長は約45センチ。全身が黒で、雄は頭上、雌は頭の後ろが赤くなっている。「コン、コン」と幹をつついて巣を作る音が響き、時々、中の木くずを外に吐き出していた。

 環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している)とされている。渡島南東部のほか道内の広い範囲で観察されるが、本州ではほとんど見られなくなった。巣を作るのに適した大木の天然林が減ったことや、5月の産卵期に人が巣に近づくことにより鳥がかく乱され、繁殖できないことが減少の原因とされている。

 この日は交代で巣から出ては近くの木に止まり「キョーン」と高い声で鳴く様子を見せていた。周辺に豊かな自然が残っている喜びなのか、または営巣できる場所が少なくなっている訴えなのだろうか。

提供 - 函館新聞社



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