大島さん、2度のがん乗り越え日本一周バイクの旅へ
update 2005/4/18 11:05
6月3日に「古希」を迎える函館市富岡町の大島隆司さん(69)が20日、オートバイで日本一周の旅に出かける。2度にわたるがんを乗り越えた気力と体力で、全国の峠道を乗り越える長旅に挑み、約1カ月で約6000キロを走破する。「長年の目標を達成できるよう、安全運転で走ります」と出発の日を心待ちにしている。
大島さんは1993年、58歳の時、胃がんの手術を受け、胃の3分の2を切除した。60歳になり定年退職後は再就職せず、「好きなバイクで日本を一周する」目標達成に向け、体力回復に専念。2001年には400ccのバイクを購入し、体の状態と天候を見ながら道内各地をツーリングしてきた。
順調に回復していた03年にがんが再発。前立腺(せん)がんを告知され、約2カ月間、38回の放射線治療を受けて克服した。再び順調に体力を回復させ、現在は「バイクで札幌往復なら朝飯前」と余裕を見せる。23日に茨城県土浦市で行われる友人の子供の結婚式に出席することが決まり、これを機に日本一周にチャレンジする決意をした。
今回は沖縄を除く46都道府県を回る。「1日300キロ前後を目安に走り、1カ月ほどで戻ります」と話す。日本一周の証しとして、各地の都道府県庁前で記念写真を撮る。20日は午前9時ごろ自宅を出発。札幌市に向かい、その日のうちに苫小牧市からフェリーに乗り込み、茨城県大洗町へ向かう。
「知らない町をそう快に走りたい。最初は暖かいところから回ります」と約6000キロの予定コース図を見つめる。全国の友人と会うことも楽しみの一つ。「今回の旅を知った知人や中学時代の同級生から激励を受けた。皆に元気を与えるように頑張ってきます」と声を弾ませる。
愛車には満杯の荷物を積んだカバンや、ナビケーションを取り付けるなど、出発の準備に余念が無い。「次回の旅のため、全国の道路状況や名所など、いろんな情報を得てきます」―。出発間近の目は輝くばかりだ。
提供 - 函館新聞社
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