18日で就航1カ月…エア・ドゥ東京―函館線、滑り出し上々

update 2005/4/17 12:52

 北海道国際航空(エア・ドゥ、札幌市、滝沢進社長)が函館―東京間に就航して、18日で1カ月がたつ。3月末までの平均搭乗率は69・4%。一昨年7月就航の旭川―羽田間に比べ15ポイント高い上々の滑り出し。ただ、就航時期が利用の多い年度末だったことなど、好条件が重なったことが大きく、真価を問われるのはこれから。大手各社の巻き返しも予想され、今後の推移が注目される。

 函館市空港課は「転勤や進学など必然的に利用が多く、就航日は3連休の前日。条件に恵まれたとはいえ、予約状況も順調。(エア・ドゥ側の)努力も感じた」と話す。東京都内でのポスター掲示、機材や函館市電の車体広告など、周知への姿勢を評価する。

 大手2社に比べ2割安となる、片道2万1500円の運賃も利用者にとって魅力のようだ。テーオー旅行サービス(函館市梁川町10)は「窓口に来る約5割がエア・ドゥを指名するようになった」(同店)という。

 同社は15日現在、4月の搭乗率を「正式には出していないが、57%程度」と算出。「まだ、航空券と宿泊がセットのパッケージ商品がないため、今後の課題」とみている。

 一方の大手2社は、事前割引の値下げなどで攻勢をかける。エア・ドゥが課題とするツアー商品へのテコ入れも明らかで、JTB函館支店(同梁川町16)では4月から、JAL便とホテルがセットのパッケージ商品で、価格を下げ始めた。「秋口からさらに激しくなるのでは」(観光業者)といって指摘も聞かれる。

 減少傾向にある函館空港の利用者を3社で奪い合う現状は、競争激化の様相を呈している。同区間1日7往復体制が変わらないままで、函館空港の利用者減に復調の兆しが見えないのも事実。エア・ドゥ就航前から取りざたされていた大手2社の減便への懸念も地元ではいまだに根強い。ある空港関係者は「全日空運輸とのコードシェアで(共同運航)で全日空2便を補ったに過ぎない。エア・ドゥ参入がどう作用するか、先が読めない」と不安を漏らす。

提供 - 函館新聞社



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