熱帯植物園、ホタルの幼虫順調に育つ

update 2005/4/17 12:51

 函館市営熱帯植物園(湯川町3)の温室で飼育されているホタルの幼虫が順調に育ち、80―100匹が成虫になる見込みだ。同園を管理運営する特定非営利活動法人(NPO法人)函館エコロジークラブは、夜間のホタル観賞会を計画。6月中旬ごろには温室内で瞬くホタルの姿が見られそうだ。

 2003年に同園をリニューアルした際、温室内に造成した川「ホタルのせせらぎ」で飼育を始め、昨年は成虫8匹が確認できた。ことしは250匹放流したため、昨年より多くのホタルが見られると期待されている。夜間の開園は10日ほどを予定している。

 幼虫は函館近郊の生息地から成虫を採取し、同園で産卵させ、育てた。昨年11月からことし2月にかけて放流し、幼稚園、小中学生ら子どもたちで構成する「ホタルサポート隊」が幼虫やその餌となるカワニナを観察し、生態を学びながら飼育を手伝っている。当初、長さ1ミリ程度、幅は髪の毛くらいだった幼虫が、現在は長さ7ミリ、幅5ミリほどに成長した。

 同NPO法人の同園担当、坂井正治さんは「うまくいくと5月ごろに幼虫が土の中でさなぎになるだろう。成育状況にもよるが、観賞会を実現させたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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