合併処理浄化槽設置助成を拡大/利用者の負担軽減や普及の起爆剤に
update 2005/4/16 11:19
函館市は本年度、家庭で出る生活排水やし尿から汚れを取り除く「合併処理浄化槽」の設置助成制度を拡大した。返済不要の補助金を増額したほか、設置費用の借り入れに対する利子補給を新たに始めた。利用者の経済的な負担を軽減し、普及を進めるのが狙い。設置に際し、当初用意する資金はおおむね30万円以下にまで抑えられる見込みで、市リサイクル推進課は「浄化槽普及の起爆剤になれば」と期待している。
市は1996年度に助成制度をスタートした。しかし、利用は昨年度までの9カ年の合計で98件にとどまり、浄化槽設置の底上げにはつながっていなかった。今回は市民の負担をできるだけ少なくすることで、普及の推進を図ることとした。
拡充の内容は、補助金を5人槽で46万9000円から50万円、6、7人槽で54万8000円から58万4000円、8―10人槽で69万4000円から74万円へと増額。このほか、民間金融機関から融資を受ける場合、新築で50万円、改築で100万円を上限に、これら借入金の利子を市が支払う。
対象となるのは、旧市内が下水道計画の対象区域外で、旧4町村地域は下水道の敷設工事が行われている旧戸井町内の一部と、他の旧3町村全域。世帯数では全市合わせて1万1000―2000世帯に上るとみられる。
市は新制度について、広報紙4月号に内容を掲載。19日には排水施設業者への説明会を開き、営業活動などの際にPRをしてもらう考えだ。
問い合わせは同課TEL0138・51・0796。
提供 - 函館新聞社
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