暴力団排除市民緊急集会／「徹底した暴力排除を」

update 2005/4/16 11:18

　函館市本町で３日に起きた暴力団員の乱闘事件に端を発し、山口組系暴力団（同市本町３４）と住吉会系暴力団（湯川町３）の抗争事件に発展したことを受け、函館方面地域暴力追放運動推進協議会（以下、暴追協）などは１５日、同市千代台町２７の千代台公園内多目的広場で、「暴力団排除市民緊急集会」を開いた。

　集会には、同市や道警函館方面本部などの関係団体と、地域住民や連合町内会などから、約５００人が参加し、平穏で快適に暮らせる街づくりに向け、暴力排除を決議した。

　暴追協の鈴木慎太郎会長は「善良な市民に、暴力団は多大な不幸と不安をもたらした。確固たる意思と信念で、安心・安全な函館市を実現したい」、来賓の石井直樹・市収入役は「（暴力団の抗争事件は）年間５３０万人の観光都市としても大きな衝撃と打撃。徹底した暴力の追放を」と決意を表明した。

　同本部の久門孝三本部長は「地域と官民が一体となって、社会・経済・市民の敵である暴力団対策に全力を傾注していきたい」と誓った。

　続いて、山口組系暴力団事務所まで、白バイを先頭に横断幕やプラカードを持った参加者がパレード。事務所前では「暴力追放」などと叫び、立ち退きなどを求めた抗議文を読み上げた。住吉会系暴力団事務所には暴追協の代表らが、組員に直接抗議文を手渡した。

提供 - 函館新聞社

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